タクシーで行先を伝えるコツ

お客様が乗ってきて、行先が知らない建物だと、ちょっと戸惑ってしまいます。

タクシー運転手としては、行先は道の名前で伝えていただけるとわかりやすいのですが、建物の名称など施設名で言われると、ピンとこない時があります。

その施設名が、東京駅、とか、六本木ヒルズなどメジャーなものだと、施設名でも問題ないのですが、xxビル、ビジネスホテルxxxなど、一般に知られているものなのかそうでないのかわからない場合に困るんです。

道の名前の方が運転手としては理解しやすい

運転手としては、行先のエリアが不得意な場所だとしても、道の名前で行先を説明してくれるとルートをイメージできるんです。

例えば私が普段ほとんど営業していない世田谷区方面だとしても、「甲州街道の環八の手前」と言ってくれれば、とりあえず走りだすことができます。「八幡山駅」や「桜上水駅」を知らなくても、「甲州街道の環八の手前」と言われた後に「八幡山」と言われれば、運転手の頭の中には地図とルートがぼんやりと思い浮かび、走りながらルートをお客様と確認することがでます。

「城北公園」っていきなり言われるより、「川越街道で五本けやきを左に入ったところなんですが」と言われる方が、タクシー運転手にとってはその場所が分らなくてもコミュニケーションをとりやすいんです。

都心でタクシーを上手に使っているお客様は、道の名前で伝えていただけることが多いような感じがします。「xx通りを行って、xx街道を越えたところで、、」というように言われると、わかりやすいですね。

施設名は変わることがある

どこどこのアパホテルって言われる場合があります。

アパホテルっていっぱいあるんです。私はアパホテルxx駅前などと言われると、住所を確認します。あのアパホテルかな?って思っても、実は微妙に名前の違う別のアパホテルだったりします。

なんとなくで走りだしたら、実は別のアパホテルだったという事は実際にありました。

住所をスマホでググって確認してみると、以前は違う名前のホテルだったなんてこともあります。特にビジネスホテルは、名前が変わっていたりするので注意が必要です。そういう時は住所を確認すれば確実です。最初から住所で行先を伝えていただければ確実ですね。

ジャスコなんでもう無くてイオンになってるのに、、、とか。よくあることです。

駅にいる地元のタクシーは住所でも伝わるけれど

地元で営業しているタクシーの場合は、何丁目でわかることもありますが、それだけでは伝わらないドライバーも東京ではいっぱいいるという事をわかっていただけるとありがたいですね。

いつもは営業していないエリアにお客様を乗せてきたタクシーも多いです。苦手なエリアでも23区三鷹武蔵野エリアであれば基本的に回送では走れないので、地理がわからないタクシーに乗ってしまっても、暖かくコミュニケーションしていただけると嬉しいです。

著者プロフィール

霞 賢二
霞 賢二週刊運転手 編集長
タクシー運転手歴4年。
元システムエンジニア。
とにかく運転が好きで、試験場の飛び込みで二種免許を取得。その後家族の不幸があり、右往左往していたらいつの間にかタクシー運転手。こんな楽しい仕事があったのかと思っていたら、コロナ禍で苦戦中。

私生活ブログ https://orangekenji.blogspot.com/
仕事効率化等 https://orangekenji.com/